目立つ毛穴のトラブルは「つまり毛穴・黒ずみ毛穴」「脂毛穴・開き毛穴」「たるみ毛穴・帯状毛穴」の3タイプに分けられます。
肌を観察して、適切なスキンケアを行うことがポイントです。
つまりやすくなっている毛穴に、皮脂や古い角質が混ざった汚れがつまることで目立っている状態。
額から鼻の「Tゾーン」と小鼻付近の頬に多いのが特徴です。
毛穴がつまりやすくなる原因として、角質肥厚が考えられます。
肌の生まれ変わりのしくみ「ターンオーバー」が正常ではない場合に角質肥厚が起ります。
肌の表面にある表皮では、新しい細胞が生まれ、やがて角質細胞になり、古い角質はアカとなってはがれ落ちます。
このターンオーバーによって毎日少しずつ生まれ変わっていますが、食事や睡眠などの生活習慣、ストレス、女性の場合は生理前など、これらが原因で引き起こされるホルモンバランスの崩れ、肌の老化、季節、間違ったスキンケアなどの影響で角化異常が起こり、古い角質がはがれ落ちずに肌にとどまることがあります。
すると、角質層は厚く固くなり、毛穴がつまりやすい状態になります。
つまりやすくなっている毛穴に、古い角質やメイクアップ料などの汚れ、皮脂が混ざり合うことで、毛穴をふさぐフタ「角栓」がつくられ、毛穴の中でたまった皮脂が固まり、つまった状態になります。
スキンケア
皮脂分泌量が多く、皮脂腺の出口も大きくなって目立っている状態。
顔全体、特に頬に多く、脂っぽいのが特徴です。
毛穴が大きくなっている原因として、過剰な皮脂分泌が考えられます。
毛穴は遺伝的な要素があり、皮脂腺が大きく発達していれば、目立ちやすい傾向があります。
そして、皮脂分泌量はホルモンの変化に影響を受けます。
男性ホルモンは皮脂の分泌を促進するため、個人差はありますが、男性の方が女性より皮脂分泌量が多くなります。
また、思春期にはこの男性ホルモンの分泌が増え、皮脂分泌量が増加します。
→ 皮脂分泌量の変化
スキンケア
毛穴が縦に長くしずく型にさがることで目立っている状態。
頬に多いのが特徴です。
毛穴がたるむ原因として、真皮のコラーゲンの減少や変性が考えられます。
真皮は弾力やハリを与える肌のベースです。
その約70%を占めるコラーゲン線維は、肌の伸縮性やハリを保つ働きをしています。
コラーゲン線維は、老化や紫外線によって働きが弱くなり、同時にコラーゲン線維を生成する細胞も働きが弱まるため、新しいコラーゲン線維が作られる量が減少。
徐々に肌のハリは失われ、重力にしたがって下方向へたるみます。
その時、毛穴も下方向に引っ張られることでしずく型に広がり、毛穴が目立つようになります。
このように、たるみ毛穴は真皮が衰えているサイン。
毛穴が目立つ部分だけではなく、全体的にハリをアップさせるためのケアをすることが大切です。
スキンケア