スキンケア事典
No.07-06
肌トラブル別スキンケア「シミ・そばかす」
シミにはいくつかの種類があり、その原因は紫外線や炎症、ホルモンなどそれぞれ違いがあります。
肌の悩みとして一般的なシミには以下の種類があります。
- 老人性色素斑
紫外線の影響によってできるシミ。肌の悩みとして最も多いタイプ。
紫外線があたりやすい部分にできやすく、薄い茶色からだんだんと濃くなります。 - 雀卵斑(そばかす)
遺伝的にそばかすができやすい肌に紫外線があたることでできるシミ。
小さな茶色のシミが鼻を中心に散らばるようにできます。 - 炎症後色素沈着
ニキビや傷などの炎症によって、跡が残ってできるシミ。
赤色や茶色のシミで、時間が経つと色が薄くなることがあります。 - 肝斑
女性ホルモンのバランスが崩れることによってできるシミ。
ほお骨あたりに左右対称にできることが多く、茶色や灰色のぼんやりと広がるようにできます。
見た目では区別できないこともありますが、これらのシミに対してスキンケアでできることは、シミを未然に防いだり、シミの拡大や色が濃くなることを防いだりなど、予防のケアが中心になります。
- 紫外線を浴びるのを防ぐ
シミの最大の原因は紫外線。傘や帽子、衣類などで直接紫外線を浴びるのを防ぐほか、日焼け止めやファンデーションなど肌の外側で紫外線をカットすることが大切です。
→ 日焼け止め・UVの選び方とケア方法
- 肌のバリア機能を保ち、紫外線の影響を最小限に抑える
肌の表面にある表皮には紫外線を反射させる働きがあるため、毎日のケアでバリア機能を整え、紫外線の影響を受けにくい肌をキープします。
→ スキンケアの基本ステップ
- メラニン生成を抑え、シミやそばかすを防ぐ
紫外線やホルモンバランスの乱れ、ストレス、ニキビや傷などの炎症によって、メラノサイトの活動が過剰になると、ターンオーバーの速度をはるかに上回る大量のメラニンが作られます。
また、肌の老化により、メラノサイトの働きが不揃いになったり、紫外線を浴び続けることで、一部のメラノサイトはいつまでもメラニンを作り続けて止まらなくなることがあります。
紫外線を浴びてから、肌を黒くするメラニンが生成されるまでの過程は数段階。
→ メラニンが作られるメカニズム
そのうちの各ステップで抑制させ、メラニン生成をブロック。
メラニン生成抑制成分が配合された化粧水や美容液などを継続してスキンケアに取り入れます。
また、スキンケアの際に肌をたたいたり、こすったりする摩擦は、ニキビや傷などの炎症と同様で、シミの原因になることがあります。
クレンジング・洗顔やマッサージ時、タオルやコットン・ティッシュの使用時など、肌に摩擦がおこらないように注意します。
- 表皮内のメラニンを淡く還元して、すでにあるシミやそばかすを薄くする
表皮内にある黒いメラニンの色を薄くさせることで、シミやそばかすを目立たないようにケアすることができます。
メラニン色素還元成分が配合された化粧水や美容液などを取り入れ、美白スキンケアを継続して行います。
→ 成分辞典から製品を検索
- 肌のターンオーバーを促し、表皮内のメラニンを速やかに排出する
肌のダメージや老化により、ターンオーバーが低下すると、いつまでも肌にメラニンが残ります。
ピーリングケアなどで、表皮内にある黒いメラニンを含む角質細胞をアカとして落とし、透明感のあるクリアな肌を目指します。
→ 古い角質を取り除く「ピーリング」
ただし、表皮のいちばん下にある基底膜の穴から真皮にメラノソームが落ちることでシミになっている場合は、スキンケアで対応することが難しくなります。
通常では、真皮に落ちたメラノソームは、免疫担当細胞「マクロファージ」によって食べられます。
メラニン色素によって褐色になったマクロファージは「メラノファージ」と呼ばれ、異物として処理されますが、表皮のように次々に排出されるわけではないので、落ちてくるメラノソームが多いと、真皮に長期間残ります。
もしシミ・そばかすトラブルで強いコンプレックスを抱えている場合は、美容皮膚科などの治療によってスピーディーに解決できることもあります。
予防のスキンケアを基本として、最新の治療を受けることも選択肢のひとつです。
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